「素直に受け入れる姿勢」も「負けたくない気持ち」も、その両方が成長には必要だった

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ケーユー盛岡南店 店長 H・Y

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苦戦した新人時代。興味を持って学ぶことの大切さ

私は東北出身なので、これまでの仕事もずっと地元で働いていました。前職はインターネット回線の訪問販売で、仕事は充実していた面もあったのですが、とにかく労働時間が長く、給与面も不安定でした。頑張りをもっと評価していただける安定した企業で働きたいと思っていたもののきっかけがなく、月日が流れていました。そんなとき、職場の近くにたまたま新規オープンするケーユーの店舗(秋田店)を見つけたのです。看板には、「東証一部上場グループ」と書いてあったので安定してそうだけど、自動車業界は全く未経験の自分で大丈夫なのかという不安はありました。でも、まずはチャレンジしてみないと何もはじまらないと思い面接を受けることにしたのです。

面接はとてもフランクな雰囲気で、前職での営業への姿勢を評価していただき、スムーズに内定をいただくことができました。私自身も、今まではインターネット通信という形のない物を扱ってきたので、これからは車という目に見える商材を売ることに自信があったのを覚えています。

ところが、実際にやってみると思うように売れず、お客様がわざわざ店舗に来てくださるのになぜ売れないのかと悩む毎日でした。今考えると、圧倒的に車に対する知識が足りなかったのだと思います。むしろお客様の方が詳しいという状況で……。前職の経験から、お客様とのコミュニケーションは得意だったのですが、いただいた質問に応えることができなかったのです。

当時の店長から「自分の興味があるないではなく、仕事として興味を持ちなさい。本当に好きにならなくても興味を持ってきちんと勉強をしなさい」と言われました。それからは、業務時間外にも専門誌を読んだりと知識を広げていきました。深すぎる知識はお客様にも刺さらないと思ったので、最初は広く浅くという感じで勉強をし、もっと深い知識を求められる場合には、お客様の前でインターネットを開き一緒に調べるなんてことも。私が新人で慣れていないことをお客様は分かってくれて優しくしてくださったのです。だからこそ、はじめて購入いただいたお客様との商談は今でも忘れません。販売するというより、お客様と一緒になって最適な車を見つけていって、商談時間はとても長かったのですが成果につながったときは嬉しかったですね。

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売った先にあるお客様への「フォロー」が成長への近道

前職の営業と今のセールスで一番違うと感じたことは、「フォロー」でした。これまでの営業の仕事は売ったら終わりで、あとは他の業者や担当者に任せるという流れでした。しかし、車は契約して買っていただいたあと納車までの間にとても時間がかかるケースがあるので、その間のフォローがとても大切なのです。

お客様への連絡ができずに不安にさせてしまうこともあり、それからは、車が店舗に届いたとき、ご入金いただいたとき、登録が済んで納車できたとき、3回の連絡をいれることを意識しました。しつこく電話するのもあまり効率的ではないと思ったので、契約時に「私からは、このタイミングで3回ご連絡いたします」とお客様にあらかじめ伝えるようにしました。そうすると、お客様も安心して納車を待つことができてクレームはゼロに。お客様の立場からすれば、連絡がなくて不安なのは当然なので、そこは改めて反省した点でしたね。

少しずつ経験を積む中で私が大きく成長できたと感じたのは、入社以来一緒に働いてきた同期が異動になるという話を聞いたときでした。もともと負けず嫌いな性格なので競い合うことでモチベーションをあげてきたのですが、なかなか勝つことができない相手でした。そんな同期がいなくなることで店舗の売り上げが落ちたと言われるのは悔しくて……その頃から、自分の数字だけではなく、お客様のニーズや接客の仕方などを含め店舗全体の売り上げのことも考えるようになりました。結果、3年目でチーフに昇格することができたのも、負けたくない気持ちがあったからかもしれません。

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「店長次第で店舗は変わる」それが店長の面白さであり、責任

その後、異動となった青森県八戸店でリーダーになり、2023年6月に盛岡南店の店長を任されたときは本当に驚きましたね。これまで盛岡店の業績を上げてきてくれた前店長の想いと、店舗を引き継ぐ者としてその責任はきちんと背負っていこうと、翌日には意識を切り替え挑みました。

これまでは1プレイヤーとして、自分が売れて稼げればいいという考えが強かったのは正直なところです。しかし、役職が上がり、店舗全体を任される店長という立場は責任の重さが違います。部下の教育もそうですし、一緒に働くメカニックや事務との連携、働きやすい環境づくりなど広い視野を持って店舗を盛り上げていくことを常に意識する必要があるからです。「店長次第で店舗が変わる」これが店長の責任であり、面白さだと思っています。

実は、私自身は入社当時から店長になりたいと思っていました。入ったばかりのころは仕事ができなくて、悔しくて……。「いつか店舗のトップ、店長になって見返してやる!」という気持ちで心に火がついたのでしょう(笑)。キャリアアップに向けて貪欲に頑張る大きなモチベーションには、そんなハングリー精神がありました。

次の個人的な目標のステップとしては、統轄店長になること。キャリアアップに関してはどこまでも上を目指したいと思っていますし、目指せる環境がある会社です。

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みなさまへのメッセージ

まず、「できないことは悪いことじゃない」ということをお伝えしたいです。できないことは当たり前なので、失敗したらその場の上司を信用して話してほしいと思います。そうすれば、絶対に守ってくれるので。お客様に対しても、一緒に働く仲間に対しても、素直に学ぶ姿勢がある方は、きっとこの会社で活躍できると思います。共に頑張りましょう!

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